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源平時代最強の武士、源為朝の力

 源平時代の英雄というと源義経が一番有名ですが、その時代最強の武士であったのが源為朝です。

 1139年に鎌倉幕府を開く源頼朝を輩出することになる由緒正しい血筋の川内源氏に生を受けますが、生来の荒くれ者で、身長は七尺(二メートル10cm)と誰も諌めることができず、13歳のときに勘当され、九州へと追放されてしまいます。

 しかし追放先でも暴れまわり、16歳にして九州を支配、平定してしまいます。このことから為朝は「鎮西八郎為朝」(ちんざいはちろうためとも)と呼ばれることになりました。鎮西とは都から見て西の九州を支配し、八郎とは為朝が八男であるという意味です。

 為朝は1956年に崇徳天皇と後白河天皇による後継者争いの内紛である保元の乱に崇徳天皇側として参戦。

 戦は後白河天皇側の勝利に終わりますが、為朝は「5人貼り」という普通なら5人で引く弓を1人で引いて数多くの武勲を立てました。

 戦後は捕縛されますが、その剛勇から殺すには惜しいと助命され、伊豆に島流しなります。

 しかし、そこは為朝。伊豆もまたたくまに支配し、自分の国としてしまいます。

 さすがの朝廷も見かねて伊豆へ討伐軍を派遣、迫りくる大軍団に為朝もこれは敵わぬと自刃して果てるます。

 享年32歳。為朝の切腹は記録に残る日本初の切腹とされています。

 そんな為朝は数々の伝説を残し、中でも有名なのが疱瘡神としての由来です。

 八丈島では疱瘡が流行せず、これは為朝が八丈島に上陸したときに疱瘡を追い払ったからだとされ、為朝には疱瘡を退ける力があるとされ、江戸時代には疱瘡神として盛んに信仰されました。

林庵が蘇らせた江戸伝来の元祖犬張り子
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 林庵が送り出すのは江戸時代初期の型を復刻した、原初であり、最古の犬張子。

 疱瘡除けの張り子である犬張子に、迎寿厄除張り子作家の林史恵先生が疱瘡神たちを従える為朝の勇姿を描きました。

為朝と疱瘡神

 
 描かれたのは天保14~弘化4年(1843~47)年に歌川国芳が描いた「為朝と疱瘡神」。

 疱瘡除けとして為朝の絵は江戸時代盛んに描かれ、これはその中でも最も有名なもの。

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 右側のどんぶりには波しぶき舞う八丈島の岸壁に鎮座する源為朝の姿。

 疱瘡除けの魔除けの色である鮮やかな赤糸通しの鎧に身を包み、「五人張り」の剛弓を構えています。

 為朝は角が7本ある大蛇を打ち取り、鬼ヶ島の鬼さえ従えたと伝わっています。

 医療が発達せず、病気の原因がわからなかった時代、病気は目に見えぬ恐ろしい存在で、妖怪や怨霊のしわざとされました。

 怪物を物ともせず、剛勇を誇った為朝には目に見えぬものを征服する力があるとされ、多くの疱瘡神の中でも特別人気があったのはそのためなのです。

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 右側のどんぶりには為朝が従える7柱の疱瘡神が。

 だるま、わしみみずく、いぬ、くま、うさぎなど、疱瘡除けの力を持つとされた縁起物や動物、人物を描いています。

 わしみみずくやだるまなどは「赤物」と呼ばています。赤い血の色は命の象徴とされ、病気を退ける力があるとされていました。
鷲木菟 赤 (3)

 この「為朝と疱瘡神」に描かれたわしみみずくは林庵の看板商品として、絵からそのまま生まれでたかのような姿で取り揃えております。

 病魔を払う赤物として伝統あるわしみみずくの凛々しい立ち姿。

 【最高級】迎寿厄除張り子 わしみみずく 赤

 をぜひご覧ください。

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 前掛けには犬張り子の文様として伝統ある松模様。

 中心の文様はあまりしられていませんが、松ぼっくりを文様化したものなのです。

 犬は江戸時代初期の犬張り子の姿を復刻したもの。

 犬張り子は現在では丸い顔に短い足という姿が一般的ですが、当初はより犬に近い姿をしていました。

 戦国が終わったばかりでまだ世が安定していなかった時代、犬張り子に求められたのは可愛らしさよりも、災いを追い払う番犬としての力が必要とされていたからです。

 張りは伝統ある埼玉小川の張り子紙を丁寧に貼り剥がし。

 和牡蠣の貝殻を本膠で溶いた胡粉を一週間、七層にわたって塗粧した古来からの和張り子ならではの製作工程を全て抑えた名品として仕上がっております。


お子様の健康祈願に

  犬張り子には「子供が大病にかからず、健やかに育つように」との願いが込められています。

 幾多の命を奪った疱瘡…… 天然痘は1977年以降患者は発生せず、根絶されましたが、この世から病魔が消え去ったわけではありません。

 エボラやHIVなど以前は存在しなかったあらたな病原菌が誕生し、飛行機で世界中を簡単に行き来できる現代、いつどこで恐ろしい病気に巡り合うかまったくわからなくなりました。

 お子様の健やかなる成長への願いの品として、古来より病魔を退けるまじないの品として。

 源為朝と七大疱瘡神の描かれた犬張り子は極上の贈り物となることを自信をもっておすすめいたします。

造形的に優れた芸術作品として

 林庵の迎寿厄除張り子は祝いや魔除けの品であるということに留まらず、純粋に美術品、芸術作品としても鑑賞に耐えうる物として完成されております。

 絵付けも通常の張り子の何十倍もの時間をかけて丁寧に、より丁寧に彩色されており、どんぶりの文様や歌川国芳の肉筆画を模した為朝や疱瘡神は精密ながら手描きならでの温かみを加えて仕上げられています。

 魔除けにより力が求められた、江戸初期の犬張り子としての「形」

 疱瘡除けの犬張り子と疱瘡神の源為朝が重なった「物にこめられた意味」

 他に類を見ない、犬張り子の中の犬張り子として。

 美術品の収集家にも満足のゆく仕上がりとなっております。


作者からのメッセージ

 迎寿厄除 復刻犬張り子 疱瘡神為朝図を製作した迎寿厄除張り子作家の林史恵先生からメッセージをいただいております。

 こんにちは。迎寿厄除張り子作家の林史恵です。

 この犬張り子は、私が以前「はりこのはやしや」を運営していた時代に復刻した江戸時代初期のものです。

 資料の少なさや慣れない型作り、また形が複雑なので貼り剥がしが困難で、最初の一つを完成させるまでとても苦労しましたが、できたときのよろこびはいまでもしっかりと思い出すことができます。

 張り子の仕事を再開してから、これまでお世話になった人たちに「復刻犬をまた作ってほしい」とたくさんのメッセージをいただき、今回改めて製作にいたった次第です。


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 鎧犬と並べた写真も撮影してもらいました。

 わたしが張り子を再開してから一番苦労したのが鎧犬なのですが、こうして並べてみるとなんだか嬉しくなってきて、製作の苦労も吹き飛んでしまいます。

 文章を読んでくれてありがとうございます。

 みなさまの元に福が舞い込み、いつまでも健康でいられますように。




【最高級】 迎寿厄除 復刻犬張り子 疱瘡神為朝図



 販売価格 178000円

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 商品は美術品用の桐箱に封入し、厳重に梱包したうえで発送いたします。

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 お手元に届きましたら、「林庵」の捺印を必ず確認してください。

 ※当店の迎寿厄除張り子は全て1点物です。製作には1点あたり職人が一ヶ月以上時間をかけるものばかりとなっているため、販売済みの張り子については、予約状況にもよりますが注文から発送まで最大6ヶ月以上を必要とすることもあります。

 手作業による1点物のため、同一の商品でもまったく同じものとはなりません。細部が異なる場足がございます。

 商品価格は税抜きとなっております。

 

 購入に関するお問い合わせは、下記のアドレスまでお願い致します。


        harikonohayashiya@gmail.com
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